徒然に、花。

日常のあれこれ話

普通の「大人」になりたかった話

徒然花です。

心療内科で貰った睡眠薬を飲んでベッドでぼんやりしています。ぼんやりしている中でぼんやりと思ったことを徒然に書いてみようと思います。

 

普通の「大人」になりたかった。

 

私もかつては幼くて、幼稚園生、小学生、さらに成長して中学生、高校生、大学生、そういったそれぞれの段階においてそれぞれの目線で「大人」という存在を認識していた。

親、親戚、学校の先生、バイト先の人、お店の人、お医者さん、歯医者さん、その他多くの、私が出会ってきた大人の人。

その大人達はみな社会の仕組みの中で「大人」として普通に生きているように見えた。

私自身も、大学に進学して、大学を卒業して、企業に就職して、社会に揉まれながらもなんだかんだで適応して、長く勤めて…という人生になるのだと思っていた。

学生時代は勉強ができて、気の合う友達がいて、周りにもそこそこ好かれていて、その段階において特に目立った障害はなかった。

それどころか、中学校では席次1位の常連、高校では偏差値60以上キープ、大学では学科の中で1番良い成績と、むしろ勉強面でいえば常に優秀と評価される側だった。そんな私は当たり前のように、この先もそつなくこなして生きていけるものだと思っていた。でもそうはならなかった。

 

民間企業に就職した。社会人になった。

簡単に言うと、入社する会社を間違えたのだろう。そもそもの業界が恐らく私に合っていなかったことに加えて、会社自体がとてもよろしくない企業だった。

 

まず、パワハラ。言葉の強い人、度が過ぎた注意をする人が多く、会社自体が体育系・パワハラ体質だった。毎日誰かが強い口調で叱責され、その声が響き渡るフロア。聞いているだけで気が滅入った。

次に、待遇。地方なので給料はたかがしれているのだが、それはいいとして(よくはないが)、それをふまえても全く給料が上がらない。周りの社員の話を聞いて驚愕した。10年いても手取り16〜17万程度が普通にいるのである。下手なホラーよりも何倍も怖い話である。

他にも社長の考え方が気持ち悪いだとか、体育系が行き過ぎていて怖いだとか、色々とよろしくないところはある。

そういった中で、同期も1人、また1人と病み始めていった。結果、1年以内ですでに4人が辞めた。パワハラ被害を直接受けて、うつ病になってしまった同期もいた。

 

このような社会にいる中で、私は思った。間違えた、と。

新卒至上主義の日本社会で最初に入社する会社をミスることは致命的である。私は入る会社を間違えた。それはすなわち今までうまいこと乗れていた理想の人生のレールから外れてしまったことを意味する。

 

そして思った。私はすでにもうかつての基準では価値を見出してもらえないステージに来た、と。

企業において、学歴や成績は関係なかった。仕事ができるかできないか、世渡りが上手いか下手か、そういった、今までとは異なる基準で価値が決まる。そして残念なことに、そういう部分で言うと、少なくとも今の会社では私は評価されない側だった。そもそもの業務内容に全く、尋常じゃないレベルで興味が持てない。また、体育系のノリについていけない。ついていきたいとも思えない。

 

そういった中で、自分の価値を見出すことができなくなった。今まで頑張ってきたことが無駄だったのかと思った。私の心は少しずつ削られていった。

そして現在に至るのだが、相変わらず状態はよくないどころか悪化しているように思う。

朝、吐き気と共に起きる。泣きながら会社に向かう。昼休憩時に車内で泣く。常に死にたい気持ちと絶望感に苛まれる。眠れない。

公務員試験対策に加えて民間企業への転職活動も進めているが、落ちまくる。さらに自信をなくす。自分に価値なんかないと思う。

休みの日も一日中泣いていることがある。これはいけないというタイミングがあり勇気を出して心療内科に通い始めたが、「根本の原因が恐らく会社だからそこをどうにかしないと厳しい。怪我に対して絆創膏を貼るようなことしかできない」と言われたので実質見放されている。私はもうどうしたらいいのか分からない。

 

毎日死にたくて、苦しくて、生きていくのがとてもつらい。転職活動もうまくいかない。会社にも耐えられなくなったら辞めてしまうかもしれない。無職になるかもしれない。

 

今の私は、思い描いていた普通の大人像とはほど遠い場所にいる。大学を出て、就職して、普通に働くということができなかった。大人になったら普通に働いて、普通にお金があって、普通に生活していけるものだと思っていた。

 

現状の私は、普通に働くこともできず、無職になる可能性があり、お金もなく、生活もボロボロである。

 

思い描いていた、普通の大人になりたかった。心の底からそう思う。

 

私はこの先、どうやって生きていったらいいんだろう。

 

そんなことをぼんやりと考えて、今日は寝ようと思う。睡眠薬の効果が現れないけれど大丈夫だろうか。今日は眠れるだろうか。

 

というわけで、特にオチはないです。おやすみなさい。