徒然に、花。

日常のあれこれ話

初めて会社を辞めた日に読む話


タイトルはあれです。深キョンで実写ドラマ化した某少女漫画タイトルをもじりました。笑

『初めて恋をした日に読む話』

私の大好きな漫画です。
面白いから読んでみてね。

と、いうわけで。私が今回書くのは『初めて会社を辞めた日に読む話』。

会社を辞めるのはいいけど、そのあとの手続きは?年金は?健康保険は?どうするのー!?という話を、実話を元に簡単に書いてみます。
これから会社を辞める方、最近辞めた方、もし良ければ参考にしてみてください。

まずは会社から受け取る書類のお話。
受け取り書類を以下にまとめます。


源泉徴収票

会社を辞めた年の12月までにアルバイトをしたり就職をした場合や確定申告をする場合に必要です。どう使うかは後述します。

私は12月の給料日に貰いました。貰えなかった場合は、希望を伝えたら発行してもらえると思います。というか源泉徴収票の発行は企業の義務です。本来ならアルバイトにも、退職時には発行しないといけない書類らしいです。


離職票

雇用保険に一定期間以上加入していて、条件を満たした場合には失業手当の受給が可能です。注意点は、「雇用の予約や就職が内定及び決定していない失業の状態にある方にのみ支給」という点。
つまり、私のように、数ヶ月の無職期間の後に就職する場所が決まっている人は対象外です。欲しかった…。

私は前の会社には次が決まっていることを伝えていたので、人事の方に、次決まってるから離職票はいらないと思います、と言われて受け取りませんでした。

しかし、これから退職される方、次が決まっていても念のため受け取っていてください。後述しますが、国民年金保険の免除や減額申請をする場合には離職票が必要です。後述します。


雇用保険被保険者証

雇用保険に加入していれば会社からもらえる、雇用保険に加入していますよという証明書類です。私は入社してすぐに貰いましたが、退職日に受け取る場合もあるみたいです。もし貰っていたら、失くさないように保管していてください。
また、年金手帳を会社に預けている方も、忘れず受け取りましょう。

余談ですが、正規公務員や非正規公務員として官庁で働いている方がいましたら、あなたは雇用保険には加入していません。公務員は安定していて失業を想定していないので、雇用保険には加入できないのです。
ここまでは分かるけれど、公務員に準じている非正規公務員も加入できないみたいです。なので非正規公務員は失業しても失業手当はもらえません。これは個人的には納得いきませんがそういう仕組みになっているようです。

ちなみに国立大学職員は、公務員ではなく独立行政法人なので雇用保険に加入します。


■健康保険/厚生年金保険資格取得・資格喪失等確認通知書

長ったらしい名前ですが、健康保険・厚生年金保険の資格を喪失したという証明書です。健康保険の切り替え、年金保険の切り替えに写しや原本が必要になります。忘れずに受け取りましょう。


■追記 住民税について

辞める時期によって、最後の給料から住民税を一括で支払うことが可能です。
私は12月分の給料から、12月、翌年1〜5月分の住民税を一括で支払いました。
もちろん、月々で振り込むことも可能です。

以上。

では、おさらい。
受け取る書類は以下の4つです。

1.源泉徴収票
2.離職票
3.雇用保険被保険者証
4.健康保険/年金保険資格取得・資格喪失等確認通知書

では次に、辞めるに当たって必要な手続きについてお話します。


源泉徴収票を次の就職先に提出or自分で確定申告

例えばこんな場合に必要です。

例1.
2021年9月A社退職、同年10月〜11月B社とC社でアルバイト、同年12月正社員としてD社に就職

12月に籍を置いている会社が年末調整をしてくれますが、上記の場合、年末調整に必要となるのはA社、B社、C社での源泉徴収票です。D社はその源泉徴収票を見てこれまでの収入+D社での収入を合計した年収を算出し、年末調整を行います。
12月に正社員でない場合は自分で確定申告をすると思いますが、その際にも源泉徴収票を用いて計算し、申告します。


■失業手当受給申請
対象者であればハローワークで申請できます。私は対象外だったので詳しくは知りません。対象者はハローワークにレッツゴー。貰えるもんは貰っておきましょう。

ちなみに、一人暮らしの方は条件を満たせば3カ月分の家賃を補助してもらえる制度があります。これは役所での手続きだったかと思います。ハローワークとは別。
家賃補助制度を利用するなら、失業手当の申請のまえに申請しましょう。
理由は謎ですが、順番が逆だと家賃補助制度は使えなくなるらしいです。

[家賃補助制度申請→失業手当受給申請]

この順番をお忘れなく。


■健康保険の切り替え

企業の健康保険の対象から外れるので、保険を検討する必要があります。選択肢は3つ。

1.親の扶養に入る
2.国民年金保険への加入
3.加入していた会社の保険を任意継続

親が企業勤めであれば、親の扶養に入るのが1番コスパがいいです。私は親の扶養に入れてもらうことにして、親の会社の保険組合に健康保険/年金保険資格取得・資格喪失等確認通知書の原本を提出しました。今は審査中です。会社の保険の扶養に入れたら、扶養家族の人数によって世帯主の支払う保険料は変わらない(世帯主自身の年収により決定される)ので親も私も追加の保険料を払わずに済みます。負担ゼロです。扶養バンザイ。

国民年金保険への加入は、役所で手続きを行います。金額は年収による?ので役所で聞いてみてください。基本的にたぶん高めです。
親が企業勤めなら扶養に入るのが1番だと前述しましたが、親が自営業やフリーランス国民年金保険に加入している場合、扶養に入っても保険料的には得をしません。国民年金保険には扶養の仕組みがなく、例え扶養内だとしても、扶養家族の人数分の保険料を納めなくてはいけないからです。

国民健康保険は退職から2週間以内に手続きが必要

任意継続は、勤めていた会社の保険をそのまま継続する制度です。上限は2年で、保険に加入し続けることができますが、会社との折半ではなく全額負担になるので、天引きされていた保険料よりは高くなります。国民健康保険と任意継続のどちらがお得かは人によるので、比較して検討してみてください。

ちなみに、退職後も切り替え手続きをせず保険料を払わずに過ごすことはできますが、その場合、保険に加入したタイミングで遡って過去分も請求されることになります。なので普通に払って保険証ゲットしておいた方がいいです。


■年金保険の切り替え

会社で加入していた厚生年金保険から外れるため、国民年金保険に加入する必要があります。
役所の市民課に年金窓口があるかと思います。そこで支払い方法や説明を受けることができます。私はクレジット払いにしました。
切り替えにあたって、健康保険/年金保険資格取得・資格喪失等確認通知書の写しを一部提出しました。短時間ですぐに手続き可能です。

ここで注意点は、失業の場合に申請できる、年金保険の免除・減額申請には離職票が必要だということ。
免除・減額とはいっても何のデメリットもなく保険料の支払いが減るわけではなく、将来の受給額が減ります。しかし失業してお金がない方は免除・減額申請をした方がいいかと思います。滞納するよりは格段にマシですし、お得です。

将来の受給額が減るということが気になるのであれば、後から追納も可能です。ちなみに保険料は2022年1月時点で1万7000円弱。

(年金貰えるかも分からないのに高いね。。)

※年金関係は退職から2週間以内に手続きが必要


■再就職先に雇用保険被保険者証を提出

雇用保険の資格を次の就職先に引き継ぐことができるので、被保険者証を提出しましょう。




…以上、退職にあたっての手続きでした。
簡単にサクッと書くつもりが結構なボリュームとお堅い内容で、書くのも読むのも疲れてしまいますね。。

実体験を元に、調べたり経験したことを書いていますが、専門家ではないので間違えている部分もあるかもしれません。ご了承ください。

退職に関する諸々の手続きは正直めちゃくちゃめんどくさいですが、必要なことです。
そして、ちゃんと調べてやれば、できます!!

初めての退職を考えているどなたかの参考になりましたら幸いです。


それにしても、税金は高い。